2023年10月のCPIの上昇
おはようございます。
金曜日を担当していますセブンセンスグルー
プ(SSG)公認会計士の高橋です。
金曜担当の私からは、会計、経営、財務、税
務、監査、内部統制関連の基礎・Tips・ニ
ュース等をお伝えします。
第186回の今回は、「2023年10月の日本の消
費者物価指数(CPI)の上昇」についてご紹
介します。
先週、総務省が発表した10月の消費者物価指
数(CPI)についての記事がありました。
,消費者物価指数、10月2.9%上昇 4カ月ぶり
伸び拡大>
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA229SW0S3A121C2000000/
2023年11月24日 日経電子版
要約すると・・・、
・ 10月の消費者物価指数は、前年同月比で2.
9%上昇し、4カ月ぶりに伸び率が拡大した
・ 政府の電気・ガス料金補助が半減したこ
とで、エネルギー価格が物価を下げる効果が
弱まった
・ 生鮮食品を含む総合指数は3.3%上昇し、
トマトやりんごなどの価格が大幅に上昇した
・ 生鮮食品とエネルギーを除いた総合指数
は4.0%上昇し、7カ月連続で4%台の上昇を維
持した
・ 電気・ガス料金の抑制策がなければ、生
鮮食品を除く総合指数の上昇率は3.4%だった
というもの。
ご存知の通り、消費者物価指数(CPI)は、
一般消費者が購入する商品やサービスの価格
変動を測る指標です。
これは、家庭の平均的な支出パターンに基づ
いて算出され、インフレーションやデフレー
ションの傾向を把握するための重要な指標と
されています。
CPIの上昇は、消費者が同じ量の商品やサー
ビスを購入するためにより多くのお金を支払
わなければならなくなったことを意味し、こ
れは生活コストの上昇を示しています。
今回の消費者物価指数の上昇は、日本経済に
おけるインフレ圧力の継続を示していると言
えそうです。
特に、生鮮食品とエネルギーを除いた総合指
数が4.0%上昇し続けていることは、国内の基
礎物価が着実に上昇していることを示唆して
います。
これは、企業のコスト構造が変化しているこ
と、そしてそれが最終製品の価格に転嫁され
ていることを表していると言えます。
また、政府の電気・ガス料金補助削減による
影響は、今後のエネルギー価格の動向を注視
する上で重要な要素となると考えられます。
ただし、この状況はインフレの継続に繋がる
ため、中央銀行による金融政策の方向性、特
にインフレ抑制と経済安定に向けた政策の適
応が必要となるでしょう。
今回は「2023年10月の日本の消費者物価指数
(CPI)の上昇」についてお伝えしました。
それでは、今日はこの辺で。
良い週末をお過ごしください。