Column/コラム

公正証書遺言がネットで作成可能になったらどうなる…!?

公正証書遺言がネットで作成可能になったらどうなる…!?

公正証書遺言がネットで作成可能になったらどうなる…!?

おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。 

先週は夏休みを頂いて某リゾートホテルで
休暇を頂いていました。

が、いかにリゾートと言ってもお盆休み期間
でしたので、いや~混んでた混んでた…。

朝食ビュッフェなんて整理券を配って対応
しているような状況だったので、そんなん
までして朝ゴハンを食べようとは思わず、
朝は毎日部屋でゴロゴロ。10時過ぎにベッド
からのそっと抜け出してゆっくりブランチを
楽しむというデブ一直線の休暇でした…笑

レストランでもプールでもアクティビティ
でも何でも、WEB予約システムなどを上手く
活用すれば利用者に利便性の高い仕組みに
できるのにな~と思いつつ、まだまだDXは
先だなとも実感した夏休みでした。

さて、そんなまだまだ進まないDXですが、
そんなこと考えていて思い出したニュース
があったので皆さんに共有を。

最もDXとは程遠いと思われている分野での
DX化のお話です…。

—————————————

公正証書、ネットで手続きOK…来年度に法改正案提出へ
(読売新聞オンライン2022/7/19)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220718-OYT1T50234/

記事を読んで、え?ホントに??と思った
のがまず最初の感想です。

公正証書と言えば、私たち税理士の業界で
最も身近な存在は【公正証書遺言】です。

遺言書の作成に私達が関与する場合には、
もちろん遺留分などの問題はクリアする
ように最初からケアしますし、

それ以前に相続人全員の納得感まで考えて
遺言書の作成をお手伝いします。

これを【公正証書】にしておけば鬼に金棒。

もはや誰に文句を言われることなくスムーズ
に相続手続きが進みます。

ただし、公正証書には難点が…。

それは、費用と「極めて面倒」なことです。
つまり、「超めんどくさい」のです…。

先の記事には以下のように記載があります。

「現行法では、公正証書を作成する際、
 本人や代理人が公証役場に出頭し、
 証書の内容や意思を確認した上で、
 署名・押印を行う必要がある。」

がしかし、超めんどくさい、極めて面倒、
だからこそ信頼感があるはずです。

元裁判官(等)だった公証人が本人確認や
遺言内容の意思確認をキッチリと行って
お墨付きを得た遺言書です。

残された家族もグウノネも出ません。

この超めんどくさい公正証書遺言がネット
で手続きできるようになるとどうなるか?

【公正証書】という荘厳で厳粛な感じが
失われることはまず間違いないでしょう。

高齢でIT音痴のじいちゃんが入院中の
ベッドの中からオンラインで電子署名し
公正証書遺言を作成した…。

ホントかな…??
あのじいちゃんがオンラインで??

一部相続人がザワつく可能性は大。

誰かの入れ知恵?
PC操作をヘルプしたのは誰??
ホントにじいちゃんの意思だった???

ま、2023年以降の話です。
今後どうなるか経過を見守りましょう~

セブンセンスグループ(SSG)には、
税務・労務・法務はもちろん、相続や贈与、
遺言に関するプロが多数在籍しています。

いつでもご相談ください!!!

来週もお楽しみに!!