『世界の贈与税 -オセアニア地域の資産税-』
Topic 『世界の贈与税 -オセアニア地域の資産税-』
世界地図を見ると平面なのですが、私たちのいる地球は立体的ですね。
時々それを感じ取れるときがあります。。
例えば海に行ったときに水平線の向こうに消えていく船や、空で日食や月食による地球の影の天体ショーもあります。
★今週4/20も地球の一部で天体ショーが現れます^^
めずらしい“ハイブリッド日食”と言われるもので、主に南極大陸周辺、オーストラリアの一部、ニュージーランド南島南部、
およびインド洋地域の一部であるモルディブ付近の空を、1時間半位かけて通り過ぎていきます。
オセアニア・インドネシア地域の資産税・物品税
さて、今回は太平洋、インド洋海域国の =資産税・物品税=を日食のルートに沿って立体的に追ってみました。
太平洋、インド洋海域近辺の国々は、遺産税や相続税はありませんが、一部の国では、富裕税、ぜいたく税、財産税、物品税など日本と異なった次のような課税制度があります。
オーストラリア
(財産税)
一部の州では、財産税が課せられています。
オーストラリアの財産税は、州政府によって管理され、州ごとに税率や課税対象の財産が異なりますが、一般的には、建物、土地などの不動産、ビジネス資産、投資資産などが対象となります。
また、課税される財産の評価方法も州によって異なり、課税される財産の評価額が一定の限度額以下であれば、免除される場合があるため、必ずしも全ての所有者が財産税を支払うわけではありません。
(贈与税)
一部の州で相続税が課されていましたが、現在では全ての州と地域で相続税が廃止されています。
ただし、一部の州では、不動産などの贈与に対して贈与税が課せられる場合があります。
(土地転記税、転換税)
不動産などの資産に対する税金として、購入時の転記税(Stamp Duty)や、土地転換税(Land Transfer Tax)が課せられる場合があります。
土地転換税は、不動産の売買や贈与などの際に課される税金で、買価格や土地の評価額に基づいて課税されます。購入時の転記税は、不動産の所有権移転に伴って課せられる税金で、不動産の価格に基づいて課税されます。
(GST)
物品税はないですが、消費税の一種であるGST(Goods and Services Tax)があり、税率は10%です。
ただし、一部の商品やサービスは、GSTの非課税対象とされています。
ニュージーランド
(財産税)
オーストラリアと概ね同じです。
(贈与税)
相続税はありませんが、不動産や投資資産などの贈与には贈与税が課される場合があります。
(土地転記税、転換税)
オーストラリアと概ね同じです。
(GST)
オーストラリアと概ね同じで税率は15%です。
東ティモール
東ティモールは発展途上国であり、経済がまだ十分に発展していないため、相続税、財産税や贅沢税などの税金が導入されることはありませんでした。
(不動産税など)
ただし、不動産の取引に際しては、一定の手数料が徴収されることがあります。
また、政府は地方自治体に対して、地方税制度を導入することを許可していて、地方自治体は、土地税、建物税、広告税などを課すことができますが、税率や課税対象は自治体によって異なります。
(付加価値税(VAT))
物品税はないですが、付加価値税・消費税などがあります。
付加価値税(VAT)は、商品やサービスの販売に課される税金で、一般的な税率は5%です。
また、輸入品に対しては、関税と共にVATも課せられます。
消費税は、主にアルコール、たばこ、燃料などの商品に課され、商品によって異なりますが、たばこに対する税率は高く設定されています。
現在の東ティモール政府は、貧困率を低下させ、国内経済を発展させるための政策を進めています。
このような取り組みが進むことで、将来的には資産税制度等が検討される可能性があります。
モルディブ
(登録免許・固定資産税)
不動産や船舶などに関しては、一定の登録費用や税金が課せられる場合があります。
また地方自治体によって異なる固定資産税が課される場合があります。
(観光)
またモルディブでは、観光業に関する税金が主な税金となっており、観光業者には観光税が課せられます。
パプアニューギニア
(登録免許・固定資産税)
土地や不動産については、登録費用や地方自治体によって異なる固定資産税が課される場合があります。
(販売税)
物品税はありませんが、消費税に似た販売税があり現在の税率は10%で、一部の商品やサービスには免税や減税の措置が取られています。
(天然資源税)
パプアニューギニア政府は、天然資源に対して一定の税金を徴収しています。
例えば、鉱業やガス産業に対する税金などがあります。
マーシャル諸島
(固定資産税)
不動産などに関しては、一定の登録費用や税金が課せられる場合があります。
また地方自治体によって異なる固定資産税が課される場合があります。
(販売税)
パプアニューギニアと概ね同じです。
(付加価値税(VAT))
物品税はないですが、消費税として、付加価値税(VAT)があり、現在の税率は8%で、一部の商品やサービスには免税措置が取られています。
インドネシア
(財産税)
インドネシアにおける財産税は、Pajak Bumi dan Bangunan (PBB)と呼ばれています。
この税金は、土地、建物、または土地と建物の所有者が毎年支払うもので、その所有者の財産の価値に基づいて地方自治体によって評価額と税額を計算します。
税率、土地や建物の種類、所在地、用途、所有者の種類などに基づいて異なりますが、居住用の家屋は、商業用建物よりも低い税率が適用される場合があります。
(固定資産税)
土地を所有している場合は、土地に対する固定資産税(Pajak Penghasilan atas Hasil Perolehan Hakatas Tanah dan Bangunan、略称PPH)があります。
(譲渡所得税)
土地や建物を売却する場合には、譲渡所得税(Pajak Penghasilan atas Pengalihan Hak atas Tanah dan Bangunan、略称PPATB)が課されます。
(ぜいたく品税)
インドネシアには、富裕税のひとつとして贅沢品税(Luxury Goods Tax)という税金があります。
この税金は、高級品や贅沢品を買う人々から課税されます。
Luxury Goods Taxは、消費税の一種であり、2019年の税率は10%でした。
課税対象となる品目は、以下のようなものですが、贅沢品税の課税対象となる品目は、政府によって随時見直されます。
*宝石や宝飾品
*腕時計
*車やヨット、ジェット機などの高級な乗り物
*高級住宅、マンション、別荘、ホテルなどの高級不動産
*高級ブランド品やファッションアイテム
(富裕税)
富裕層の所得に対して課税される「所得税」が存在します。
インドネシアにおいて、高額の所得に対して高い税率が適用されるため、富裕層にとっては重要な税金のひとつとなっています。
(付加価値税VAT・消費税・不動産取得税・関税)
付加価値税(VAT)は、多くの商品やサービスに税率10%で課税されますが輸出品には免税措置があります。
消費税は、主にタバコ、アルコール、自動車などの商品に課され、不動産取得税は、不動産の取得時評価額に応じて異なります。
輸入関税は、インドネシアに輸入される商品に課せられる税金で、商品によって税率が異なります。
※インドネシアではほかにもダンピング防止税、セーフガード税などもあります。
(参考:各国課税局、JETRO、OECD等)
★このように、各国は日本と異なる制度を導入していますので、各国での資産の取引を行う前に現地国で課税制度を必ず確認するようにされてみてください。
★★★ 4/20の天体ショー “金環皆既日食”♪ ★★★
今回の南半球の一部地域で、4/20に起こる日食はめずらしい“ハイブリッド日食”のためことさら話題になっています。
ハイブリッド日食(Hybrid Eclipse)というのは、部分日食と皆既日食が同時に起こります。
通常、日食は部分日食、環食、皆既日食の3種類に分類されますが、ハイブリッド日食は部分日食と皆既日食の両方の特徴を併せ持っているのですね。
~ 一部の地域では皆既日食として観測され、他の地域では部分日食として観測される珍しい現象です‼~
これらの日食は非常にまれで、平均すると100年に数回しか発生しません—。
ただし、過去のハイブリッド日食は、1995年、2005年、2013年に観測されています。
~ 地球が丸いことが日食でわかる? ~
日食は、地球が月の影の中を移動するときに発生するのですが、ハイブリッド日食は、月の影が地球上を通過するにつれて、
全体から金環にシフトしていき、ある場所では、月の影が太陽を完全に消しますが、他の場所では、太陽端の周りに光の輪が見えるそうです。
~ 完全なハイブリッド日食が見られる地域 ~
今回100%のハイブリッド日食が見られる地域は限定されています。
月が太陽の前を通過しはじめると、太平洋とインド洋近辺のオーストラリア西部からはじまり、東ティモール、インドネシア東部にかけて1時間30分くらいの間でハイブリッド日食(金環皆既日食)をみることができるようです。
・・・残念ながら、東京からは日食は見えませんが、日本では南西諸島、九州南部、四国南部、近畿南部、伊豆半島~房総半島、小笠原諸島などで、部分日食が最大20%が見られるとのことです^^ (13時30分~15時ごろ)。
(Source:『Get ready for a rare hybrid solar eclipse on April 20』4/11メルマガ
Get ready for a rare hybrid solar eclipse on April 20 | Space)
2023年4月20日の日食 – Wikipedia
★――
あらためて、
地球は月の光から穏やかな癒しをもらい、太陽の光から尽きないエネルギーをもらい続けているのがわかるようです。
一般的な日食は毎年あります。
来年は、日本からは全く見えませんが次の地域天体ショーが披露されます。
*4月9日:皆既日食(アメリカ、メキシコなど)
*10月3日:金環日食(南太平洋、チリ、アルゼンチンなど)
日食を見た多くの人は魔法にかかったように人生観が変わると言われていますが、七色senseの光エネルギーがチャージ‼されるのかもしれませんね^^
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