第12回「事業再構築補助金」の公募について解説します!!
おはようございます!
セブンセンスグループの冨永です。
毎週月曜日のメルマガは
補助金や融資等の資金調達に関する
お役立ち情報をお届けします。
今週は、コロナウイルス蔓延後、もっともポピュ
ラーになった補助金のひとつである「事業再構築
補助金」の第12回公募が発表されましたので、
前回と今回の2週に渡り、解説していきます。
この補助金については、これまで何度か解説して
きましたが、前回は第12回の全体像についてお伝
えしましたので、今週は主な変更点や新たな申請枠
について中心にお伝えできればと思います。
<申請枠>
申請枠は大きく3つで、さらに申請コースは計5つに
分かれています。
■成長分野進出枠
ポストコロナ時代の成長分野で事業再構築を目指す枠
として、2つのコースがあります。
■コロナ回復加速化枠
コロナの影響が今も厳しい事業者が事業再構築を目指
す枠として、こちらも2つのコースがあります。
■サプライチェーン強靭化枠
海外で製造していた製品について、その製造方法が先進
性を有する国内生産拠点を整備(国内回帰)する事業者
を支援する枠です。(この枠については申請者数が少ない
と予想されますので、この配信では以下詳細は割愛します)
以下、基本要件以外の各申請枠独自の要件を確認してい
きましょう。
■成長分野進出分野(通常類型)
【要件】
以下いずれかの要件を満たす
・市場拡大要件(進出する業種が10年間で10%
以上増加)+給与総額増加要件
・市場縮小要件(現在の業種が10年間で10%以
上縮小)or地域の大企業の撤退により、その企
業との取引が売上高の10%以上
※対象の業種一覧は補助金公募要領内にあります
■成長分野進出枠(GX 進出類型)
【要件】
・GX 進出要件(グリーン成長戦略「実行計画」
14 分野に掲げられた課題の解決に資する取組で
あること)+給与総額増加要件
※グリーン成長戦略とは、2050年までに日本で
カーボンニュートラルを達成するために作成され
た国の政策です。検索すればすぐ出てきますので
気になる方は確認してみてください。
■コロナ回復加速化枠(通常類型)
【要件】
以下いずれかの要件を満たす
・コロナ借換要件(コロナ借換保証等で既往債務
を借り換えていること)
・再生要件(再生事業者(Ⅰ.中小企業活性化協議
会等において再生計画を策定中の者又はⅡ.中小
企業活性化協議会等において再生計画を策定済
かつ再生計画成立後3年以内の者)であること)
※コロナ借換保証の対象となる制度は9つほどあ
りますが、詳しくは公募要領をご参照ください。
■コロナ回復加速化枠(最低賃金類型)
【要件】
・最低賃金要件(2022 年 10 月から 2023 年9月
までの間で、3 か月以上最低賃金+50 円以内で
雇用している従業員が全従業員数の10%以上いること)
【任意要件】
・コロナ借換要件(コロナ借換保証等で既往債務を
借り換えていること)
→対象でなければ、補助率が下がります。
<前回からの主な変更点>
■売上減少要件の撤廃
各申請枠の要件から売上減少要件が撤廃されました。
その代わりに、コロナ借換要件など、新たな要件と
なりましたので、注意が必要です。
■事前着手制度の廃止
交付決定前に補助事業を開始された場合は、原則と
して補助金の交付対象とはなりません。第11回
公募まで実施していた事前着手制度については、
原則廃止いたします。
■審査方法
書面審査に加えて口頭審査となる場合があります。
すべての事業者という訳ではなく、一定の審査基準
を満たした事業者の中から必要に応じて行うようで、
事務局から指示があるようですので、その場合は準
備が必要になります。
<まとめ>
第1回~第10回までの採択率は40~50%でしたが、
前回の第11回の採択率は25%程度でした。審査は厳
格化の傾向にありますので、今回も厳しい結果にな
ることも予想されます。
これまで以上に慎重な事業の検討、市場調査など、時
間と労力をかける必要がありますが、ここまでの規模
の補助金はなかなかありませんので、ぜひご検討くだ
さい。
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早いもので、5月も後半に入り、すっかり暖かく
なってきました!
熱中症等、体調には気を付けながら、初夏を満喫し
ましょう!
それでは今週も頑張っていきましょう!!