Column/コラム

融資について そもそも「倒産」とはどういうことか

融資について そもそも「倒産」とはどういうことか

セブンセンス税理士法人でございます。
すっかり秋の気候になりましたね。

とはいえ昼夜の寒暖差も激しく季節の変わり目とい
う事もあり、体調にはくれぐれもお気をつけください。

本日は、融資について根本的な事をお話していきた
いと思います。

「借金をすると会社は潰れる?」

融資獲得の支援を長らくやっておりますが、このよ
うなご質問を度々伺います。

確かに、会社が潰れると「借入金◯◯億円!」とか
「過剰債務!」とか「債務超過!」といった言葉が
紙面を賑わしますから、借入をすると会社が潰れて
しまうように思えるかもしれませんね。

しかし、果たしてそうなのでしょうか?

手元に東京商工リサーチさんが調査された「倒産の
状況」というファイルがあります。
最新版では2014年から2021年7月までの倒産件数
が原因別にまとめられています。

これを見ると毎年ダントツの倒産理由は「販売不振」
です。つまり商品やサービスが売れていないってこと
です。その次に「既往のしわよせ」「「連鎖倒産」
「過小資本」「放漫経営」などが続きます。
そして、少数ですが「信用性の低下」「売掛金回収難」
「在庫状態悪化」「設備投資過大」などが挙げられて
います。

見ての通り「借入金の過大」などは倒産原因として挙
げられていません。
さて、これはどういうことでしょう?
そもそも「倒産」ってどういうことでしょう?

 

実は「倒産」はいわゆる俗語なので、明確な定義はあ
りません。しかたないので、これまた東京商工リサー
チさんにお世話になります。
東京商工リサーチさんでは「倒産」を以下のように定
義しています。『倒産とは、弁済期にある債務を弁済
することができなくなったり、経済活動を続行するこ
とが困難になった(資金ショート)状態を示します』
どうでしょう?

「債務」という文字を見て「ほや、やっぱり借金は危
険だ!」と思われたでしょうか?

確かに借入も債務の一つです。
ただ、ここでの「債務」とは、例えばお給料や仕入代
金や外注費やシステム開発費など、ビジネスをしてい
れば必ず発生する費用の後払い(未払い)を指すと考
えたほうが自然です。これらが払えないと(資金ショ
ートすると)、経済活動を続行することが困難になっ
て、会社は倒産するということです。

例えば、3ヶ月連続で家賃が払えなかったとしましょ
う。流石に大家さんも3ヶ月目には「出ていってくれ」
と言うでしょう。従業員さんが朝、出社すると、そこ
に会社が無いわけです。

慌てて転職活動を始めます。
仕入先が商品を納品しに来ると、そこに会社が無いわ
けです。
慌てて取引をストップします。
その噂を聞いたシステム開発会社は…(以下同文)

こうして、支払いができなくなるとあらゆる取引先が
その会社との取引を止めます。
ビジネスというのは取引の連続ですから、取引先がい
なくなれば必然的にビジネスはできなくなります。
ビジネス(経済活動)を続行することが困難になった
状態を「倒産」というのでしたね。

これが倒産のメカニズムです。
ここまでの流れで金融機関は出てきていませんね。
つまり借入という債務ではなく、ビジネス上の費用の
未払いによって会社は倒産していくのです。
ではなぜ、会社が倒産すると「借入金◯◯億円!」や
「過剰債務!」や「債務超過!」と騒がれるのでしょ
う?それは、こういうことです。
家賃が払えなくなった会社は、このままでは大家さんに
追い出されると思い(そうすれば倒産一直線です)、銀
行から借入をします。
仕入代金を払えなければ、そのために借入をします。
給与や外注費やシステム開発費についても同様です。
そうして資金を調達しても、さらに数カ月後、家賃や
給与や外注費を払えない状態におちいった場合、やは
り会社は倒産します。
この時、会社は「過剰債務」であり、「債務超過」である
のです。
ですが、これは「借入をしたから倒産した」のでしょうか?
明らかに違いますよね。

原因はおそらく「販売不振」でしょう。
むしろ、お金を貸した金融機関だけが一番最後まで見
捨てなかった。だからこそ彼らへの債務(彼らからす
れば債権)が一番多く残っているのです。
(実際、大家さんであれば3ヶ月、仕入先であれば2ヶ
月、従業員であれば1ヶ月お金が払われなかったら、そ
の会社から離れていくでしょう。金融機関は最悪リスケ
をして数年間返済をストップすることもできます。債務
の一部免除も行います。それくらい辛抱強く付き合って
くれます)会社は借金をして潰れるのではなく、販売不
振によって潰れるんです。

それでは倒産させないためにどうするかという事です
が、業績を伸ばす事です。
業績を伸ばすには、仕入れをしたり、広告を出したり、
外注を使ったりなど、様々な経費が必要です。なので、
業績を伸ばすには金融機関からの融資は必須といって
も良いかと思います。

先にも言いましたが、倒産は借入ではなく販売不振に
よっておこります。販売不振を解消し業績を伸ばすた
め、融資を受けて正しく使っていきましょう。

セブンセンス税理士法人では、融資や補助金に関する
ご相談をいつでも無料で行なっております。
どんな小さなお悩みやご質問でも構いません。ご自身
で悩んだまま進めてしまうよりは、まずは無料で専門
家に相談しましょう。そこで何か新しい道が開けるか
もしれません。お気軽にお問い合わせくださいませ。