法人VS個人事業主:法人のデメリット!?
おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。
先週は法人設立のメリットについてお話をしました。
予告通りに今朝はその逆について。
法人のデメリットというテーマを考えてみましょう。
では、さっそくレッツゴー!
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法人のデメリットは主に以下の3つが挙げられます。
① 法人の設立時や廃止時の費用負担が重い
② 決算や税務申告が個人事業主と比べて面倒
③ 法人と個人のお財布は別々(当たり前ですが…)
では1つずつ見ていきましょう。
①法人の設立時や廃止時の手続きと費用が重い
以前にも説明したように、法人は人の集まりに法律
が人格を与えるものです。
ということは、設立時には当然に法律に定められた
手続きが必要で、これに伴う費用負担を伴います。
株式会社の場合には、設立に際しておよそ30万円ほど
の費用がかかることが一般的です。
また、法人を解散する時にも法律に定められた手続き
とこれに伴う費用負担が生じます。これにも公告や決算、
登記手続きなどに数十万円の費用がかかります。
なので、安易に法人設立を考えるのは考えものです。
②決算や税務申告が個人事業主に比べて面倒
法人も個人事業主も、毎年(毎期)決算をして税務申告
を行うことは同じなのですが、法人は個人に比べて決算
にかかる手続きや求められる税務申告書類の種類や数が
多いため、手間と時間が相応に掛かります。
個人事業主のように確定申告時期に資料一式を税務署に
持参すれば教えてくれるようなものではありません。
よって、法人の場合は税理士に手続き一切を依頼すること
が一般的ですが、当然に個人の決算・申告手続きに比べて
費用が高くなることが多いです。
また、法人の場合には、税務申告を行う際に赤字であって
も支払わなければならない【法人住民税の均等割】という
税金が存在します。
例えば東京都で資本金1000万円以下の法人の場合には、
毎年7万円の均等割りが課せられます。
黒字だろうが赤字だろうが、法人として東京都で商売を
させてやってるんだからショバ代(場所代)を払え!
というような意味合いですね。
③法人と個人のお財布は別々
個人事業主の場合は、その事業で儲けたお金をどう使おう
が、それは個人の自由というものです。
例えば、商売で稼いだお金を事業用として利用している
銀行口座へ入金していたとしても、生活費が足りなく
なればそこから自由に引き出すことが可能です。
簡単に言ってしまうと、税務申告上の収支さえ正しければ、
銀行口座に残っているお金は無関係ということです。
これに対して、法人は個人は明確に法律上切り分けられた
別人格です。だから、法人がどれだけ稼ごうが、個人的な
お金はあくまでも給与という形で法人から支出して還元
することになります。
つまり、オーナー社長であろうがファミリーカンパニーで
あろうが、法律上は法人のお金を自由に使うことは原則と
してはできないということです。
(もちろんやり方・方法・手段は沢山あるのですが…。)
アナタとワタシが別の人格であるように、法人と個人とは
別人格ですから、他人のお財布に入っているお金を勝手に
自分が使うことができないのは幼稚園児でも分かる理屈です。
ということで、まとめると、法人は個人の場合と比べて、
①お金がかかる
②色々と面倒
③自由がきかない
というデメリットがあります。
(まとめ方としてはかなり乱暴です…笑)
まあでも、個人的には法人にした方がメリットが沢山ある
と思います。
その前提は、
「たくさん稼いでいること」
=(イコール)
「多額の利益を出していること」
です。
諸条件により異なりますが、ワタシの個人的な感覚として、
所得1000万円くらいの申告額のある方々は、法人の設立を
真剣に考えてみてもよいのではないでしょうか。
法人のメリット・デメリットについて2週に渡って色々と
書いてきましたが、結局のところ、沢山稼ぐ(利益がある)
場合には法人が有利、というのが一般的なセオリーです。