銀座の高級バーのカラクリは近江商人の経営哲学!?
おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。
いわゆる銀座の高級クラブに行くことは
ほとんどないのですが、銀座の高級バーで
一杯飲むくらいのことはたまにあります。
そんな銀座のバーで先日久々に飲んだの
ですが、いや~やっぱり高いですね…。
とはいえ、満足感はありました。
大人になってこんな高い酒をたまには
飲めるようになったな~、と。
銀座のバーはあんなにバカ高い値段でも
お客さんは満足している。高いお金を
払ってもらってお店も嬉しい。銀座の
街の高級なイメージも保たれる…。
そうです!バーに限らず、銀座の高級店
の商売のカラクリは、いわゆる三方よし
ということなのです。
三方よし!近江商人の経営理念です。
大阪商人、近江商人、伊勢商人。
これがいわゆる三大商人ですね。
私の独断と偏見、そして現在までの経験
から、三大商人の中でも最もその特徴を
知られているのが近江商人でしょう。
大阪商人?
とにかく始末してかからんと!という節約
イメージがあります。無駄はダメよ!派手
もダメ!とにかく表向きは質素に目立たぬ
ようにヒッソリと…。
伊勢商人?
独立採算という言葉はここから始まった
のでしょう。仲間意識も強そうです。
絆経営と言った方がよいのかな…?
近江商人?
やっぱりこれでしょ!?
大阪商人や伊勢商人を否定するわけでは
ありませんし、それぞれのビジネスの
考え方や家訓的なものは現在でも十二分
に通用する優れたものです。
が、どの商人も、商人であるがゆえに
利益を追求するのは当たり前の話ですが、
やはりその【経営理念】が現在にも語り
継がれるほど素晴らしいのは近江商人の
最大の特徴でしょう。
それが「三方よし」
売り手よし
買い手よし
世間によし
商売ですから当然に利益を追求します。
儲からなければ意味がない。
そして、儲けるためにはお客様に喜んで
もらわなければならない。
でも、そもそもコレって商売にとっては
当たり前のこと。大阪商人も伊勢商人も
同じくお客様のために商売しています。
つまり、
「売り手よし、買い手よし」
の二つは、どの商売でも共通認識なのです。
「世間によし」。
3つ目のコレが加わって「三方よし」という
近江商人の経営理念が完成します。
近江商人はビジネスの全国展開の始祖です。
近江の国に本拠地をおきつつ、日本全国
津々浦々へ売り歩く行商人です。
全国に支店展開するビジネスモデルの始まり
が近江商人なのです。
さて、なぜ「売り手と買い手」だけでなく
「世間」が加わったのでしょうか?
本拠から遠く離れた他国で商売を行うため
には、当たり前ですがその他国や地域から
信頼を得る必要があります。
だって、遠く離れた国の人は誰も近江国を
知らないのですから。
つまり、
自らの存在を理解してもらい、信用され、
尊敬を得ることがビジネスを成功させる
最も重要なファクターなのだ、
ということです。
んん~。素晴らしい。
昔読んだ本を思い返しながら改めて勉強に
なりました。少し古いですが、淡海文庫から
出ている『近江商人学入門』という本が出て
いて、コレがお勧めです!
ちなみに、近江商人の経営理念は「三方よし」
が圧倒的に有名ですが、他にも色々あります。
その中でも
「陰徳善事」
という理念は素晴らしいので最後にオマケです。
これは「人知れず善い行いをする」という意味
で、見返りを期待せずに人のために尽くす、
という考え方に基づいています。
頭では理解していても、実行するのにこれほど
難しいことはありませんよね。
でも、改めて【経営理念】というものを考える
良い機会になりました。
銀座のバーよ、高いだけじゃないね!
ありがとう~笑