法人の本店所在地を決めるときの注意点は!?
おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。
最近あまりテレビを見なくなりました。
どのチャンネルを回しても、お笑い・グルメ・
クイズ・しかやっていないので飽きました…。
が、さすがにニュースくらいは見ます。
すると、まだまだ「今日の感染者数は…。」
なんてやってるんですね。う~む…。
ま、それはさておき、そんなニュースを見て
いたらテレワークのことををふと考えました。
コロナ禍で一気に加速したテレワークですが、
やはりオフィスに集まる重要性が見直されて
きています。人は人と触れ合うことでしか
クリエイティブを発揮できないんですよね。
どこで仕事をするか?仕事する場所は働く
人々にとって非常に重要です。
で、コロナだろうが何だろうが、新設法人は
毎日のように設立されていて、この人たちは
どこで働いているんだろう?本店所在地を
どこにしているんだろう??
と、ふと疑問に思いました
ということで、今朝は法人の本店所在地を
どう決めたらよいのか?ということを少し
だけ考えてみたいと思います。
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質問です。
あなたは一念発起して新規に会社を設立しよう
と考えています。法人を設立するためには本店
所在地必ず決めなければいけません。
さて、本店所在地をどこにしますか???
自宅??
賃貸オフィス?
倉庫?
サービスオフィス?
バーチャルオフィス?
昔と違って様々なサービスが確立している
この時代には色々な選択肢があります。
本店所在地とは簡単に言えば法人の住所です。
本店所在地は会社設立時に必ず決めなければ
いけない絶対的登記事項です。
通常では事業活動を行う場所に決定することが
多いのですが、それは自宅でも賃貸物件でも、
どこでも問題ありません。
でも、自由にしていいよ!と言われると迷って
しまうのが人間です…。
ということで、本店所在地を決めるにあたって
の注意点について少しだけ考えてみましょう!
①自宅の場合
自宅と言っても、持ち家の場合と賃貸の場合の
2種類があります。
で、注意すべきは後者。
そう、自宅が賃貸物件の場合です。
賃貸借契約書をよく見直して下さい。
こんな文言がありませんか??
「…借主は本物件を住居としてのみ使用する…」
「…借主は本物件を事務所等に使用してはならない…」
そう、あなたが借りている賃貸物件はあくまでも
住居として借りているケースがほとんどです。
そうすると、勝手に会社の事業所として使用する
と後日に契約違反などということで面倒なことに
なる可能性があります。
なので、賃貸マンション等を本店所在地とする場合
には、大家さんや管理会社に事前に確認・承諾を
とっておくことをおススメします。
マンションやアパートなどの集合住宅の場合は
管理組合の規約などもチェックしておきましょう。
よくあるケースは、勝手に法人登記してしまった後に、
郵便受けに大量に会社宛の郵便物が送られてきて、
大家さんにバレてしまうケース。
アンタ、勝手に会社なんか作って!
契約違反で訴えるわよ!!
いきなり大家さんに怒られます…。お気をつけて…。
②賃貸オフィスを契約する場合
法人設立前に賃貸オフィスを契約して本店所在地
とするケースです。
せっかく作る新しい会社。きれいなオフィスビル
に本店を構えたいのは当たり前の人情でしょう。
このケースでよく聞かれるのが、契約名義を設立
予定の法人がいいのか、個人名義でしたらいいのか、
という点です。
で、そもそも設立予定の法人は、契約時にはこの世
に存在しないわけで…。そうすると当然に法人名義
で契約はできません。
この場合、対処方法としてはいくつかあります。
まずは個人名義で契約しておいて、法人設立後に
会社名義の契約に変更する、というのが一つ。
ただし、この場合は名義変更料を請求される場合
がありますので事前に要確認です。
2つ目は、設立予定の法人名で仮契約をしておいて、
登記完了後に会社名義での本契約、というやり方。
この方法が費用も手間もかからない方法ですが、
そもそも大家さんや管理会社が応じてくれるかどうか
は分からない、というのは先と同じ。
その人の信用次第でしょうかね…。
③助成金や銀行融資との関係
これは、会社を設立する際に見逃しがちな大きな、
そして大切なポイントの一つです。
本店所在地は、助成金や融資と深い関係があること
を知っておきましょう!
新たに会社を作ろうと考えている方で、潤沢な資金
を持っている人はごくごく稀です。
そこで、法人設立後に銀行融資や助成金を受けよう
と考える人も多いでしょう。
新設法人の場合は銀行からプロパーで融資が受けら
れるケースなんてほとんどありませんから、
都道府県や市区町村などが主体となって独自に行って
いる保証協会の保証付きの制度融資を受けるという
ケースがほとんどです。
ここに特に注意が必要です。
なぜなら、このような制度融資は、原則としてその
主体である都道府県などの地域に本店を持つ会社のみ
制度融資を受けることが可能です。
融資の要件・条件もそれぞれ異なります。A市は金利
が2%だけど、B市は1.5%、なんてのはよくある話。
とりあえず本店は自宅にしておこうかな、なんて適当
に決めてしまうと、実は隣の市の方が有利な制度融資
を行っていた、なんて見逃しがありますので要注意!
助成金や補助金も同じです。
厚労省などが主体となって日本全国どこでも同じ助成金
もあれば、各都道府県や市区町村が独自で行っている
助成金や補助金もあります。
本店所在地の要件があるケースが多いので、必ず事前に
チェックしておきましょう!
さてさて、まだまだ注意点は沢山ありますが、
今朝はこの程度にしておきます。
たかが本店所在地。
されど本店所在地。
新たに会社を立ち上げる際には、こんなところにも
気を配る必要があるということを忘れずに!
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