2022.08.10
メルマガバックナンバー
最低賃金の引き上げ額の目安
おはようございます。
セブンセンス社会保険労務士法人の山崎岳彦です。
私からは、労務に関する最新情報やお役立ち情報、
事業主の皆様に
注意していただきたいことをお届けします。
今週のテーマは、
最低賃金の引き上げ額の目安についてです。
最低賃金の引き上げは、
厚生労働大臣の諮問を受けた
中央最低賃金審議会という機関が目安と示し、
これを受けて地方最低賃金審議会という
機関が答申を行い、各都道府県労働局長が
地域別の最低賃金を決定します。
最低賃金は、安倍政権が年3%程度引き上げて
全国加重平均(以下平均と記載します。)
1,000円を目指すと表明してから、
2016年以降コロナ禍に見舞われる
前年の2019年まで毎年平均25円以上の
引き上げが続いてきました。
コロナにより経済が打撃を受けたことに伴い、
2020年は2019年と比較して平均1円の
引き上げにとどまりましたが、
2021年は2020年と比較して
平均28円引き上げられました。
今年の平均賃金の引き上げの目安について、
中央最低賃金審議会は、経済実態に応じて
全国都道府県をABCDに分けて引き上げの
目安を示しており、
東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪の
Aランクは平均31円の引き上げ、
静岡、京都、兵庫、広島などの
Bランクは31円の引き上げ、
北海道、宮城、奈良、岡山、福岡などの
Cランクは平均30円の引き上げ、
青森、鳥取、長崎、沖縄などの
Dランクは平均30円の引き上げとの
目安を示しました。
今後この目安に基づき、
各都道府県労働局長が最低賃金を
決定しますので、公表されましたら
こちらでもお知らせしようと思います。
それでは、来週もよろしくお願いいたします。