名義預金と名義株に気を付けよう!
おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。
ここ最近税務調査の連絡が増えてきました。
税務署は毎年7/10が定期異動日となっているので、
異動前に片っ端から税務調査の予約を取り付けて
後は次の担当者に宜しく~、と他人事のように
去っていくのです。
なので、もし税務署から今連絡が来てもすぐに
マジメに応対する必要はありません。
次の担当者とゆっくりスケジュール調整するよう
にしても全く問題ありませんから。
さて、ということで、
今朝は税務調査に絡めて久々に相続に関する
お話でもしてみましょう~。
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皆さんは相続税の調査の際に税務署と一番揉める
のはどんなことだと思いますか?
土地の評価が違う?
建物の評価で揉める?
非上場株式の評価?
・・・・
・・・・
実はどれも違います。
プロがきちんと仕事(申告)をして、その後の
税務調査で問題となるのは、悪意であるか善意で
あるかは別で相続財産の申告漏れは当然のこと
として、ほとんどの場合は
・名義預金
・名義株
だけです。
「センセ、土地の評価が違いますが・・」
なんて税務調査で指摘されるのは、
相続シロウト税理士の仕事です。
鑑定評価使ってるとか特殊なケースならまだも、
普通は土地の評価なんて揉めません。
だって、間違えようがないもの。。。
つまり、相続財産をどう評価したかなんてこと
では揉めないのがプロの仕事なのです。
さてさて、
申告漏れはなんとなく分かるけど、そもそも
名義預金とか名義株って何??
という単純な疑問がある方もいると思いますから
ささっと解決しておきましょう。
名義預金や名義株とは、読んで字の如く
【被相続人の家族名義の預金や株】
のことです。
つまり、確かに名義は相続人である家族のもの
になっているけど、本当は誰のもの?
(相続財産から漏れていませんか?)
という帰属の問題が争点となります。
税務署もバカじゃありません。
相続人に向かって
「これは名義預金ですか?」
「本当は被相続人の財産ですよね?」
なんてストレートに聞くわけありません。
例えば、生前に父(被相続人)が株で5億円の
大儲けをしました。
でも、申告された預貯金は2億円だけ。
そうすると、税務署側としては、
んん?残りの3億円はどこいった??
家族名義の口座に分散されたか??
あやしいぞ!よし、調査だ!!
となるわけです。
ま、現場はこんな単純なケースばかりでは
ありませんけどね・・・
ということで、
相続人の方々は、自分の預貯金がどのように形成
されたのか明らかにできるようにしておきましょう。
・贈与を受けた
・給料を貯めた
・不動産収入で
・株式運用で
・競馬で稼いだ
・などなど・・・
なんでもいいですが、家族名義の預金はその源泉
を明らかにして、きちんと説明できるようにして
おくことが大切です。
それから、もうひとつ重要なことがあります。
それは【管理・運用】の実態です。
よくあるケースは、おじいちゃんが子供や
カワイイ孫の名義で預金しているケースです。
この預貯金は誰が【管理・運用】していたのか、
ということがよく争われます。
じゃあ、小さな子供には贈与できないの?
だって管理できないじゃない?
いえいえ、できますよ。
例えば、小学生の子供に贈与をした場合、親権者
として親が管理・運用することはごく自然ですよね。
でも、実態はその預貯金を親の都合で勝手に
使っていた場合には、それは子供の名義を借りた
だけの親の預金だ!、と認定されます。
また、成人した子供に贈与した場合、その子は
当然に管理・運用する能力がありますよね。
贈与したと言い張っても、贈与を受けた成人の
子供ではなく親が管理していたとなれば、
そもそも贈与の事実すら疑わしい、となります。
相続税の税務調査ではこんなところで
スッタモンダするんですね。
ということで、一句出来ました!
気をつけよう
名義預金と
名義株
お後が宜しいようで…笑
セブンセンスグループには相続、贈与、事業承継
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