Column/コラム

中小企業退職金共済制度について

中小企業退職金共済制度について

中小企業退職金共済制度について

おはようございます。

セブンセンス社会保険労務士法人の中谷です。


私からは、労務に関する最新情報やお役立ち情報、事業主の皆様に注意していただきたいことなどをお届けします。


今週のテーマは、「中小企業退職金共済制度について」です。


中小企業退職金共済制度とは、中小企業退職金共済法(昭和34年法律第160号)に基づく、外部積立型の退職金制度です。


退職金制度を単独で備えることが難しい中小企業のために設けられ、中小企業の事業主同士が掛金を拠出しあう仕組みと、国の援助によって成り立っています。


制度の主な特色として、以下が挙げられます。


・掛金助成制度により国が掛金の一部を助成
 新規加入助成、月額変更助成の制度があります。


・税制上の優遇措置が受けられる
 中退共制度の掛金は、法人企業の場合は損金として、個人企業の場合は必要経費として全額非課税となります。


・管理が容易
 毎月の掛金は口座振替で納付可能であり、加入後の煩雑な手続きや事務処理もなく、従業員毎の納付状況、退職金額等の管理ができます。


このようなメリットから、令和7年6月末時点で、約56万の中小企業が加入しています。


その種類には、一般の中小企業を対象とする「一般の中小企業退職金制度」と、期間雇用従事者を対象とした「特定業種退職金共済制度(建設業退職金共済制度、清酒製造業退職金共済制度、林業退職金共済制度)」があります。


令和7年度の実施要綱など、詳細は以下をご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43158.html


それでは、来週もよろしくお願いいたします。