DX時代を生き抜く!中小企業向けセキュリティ『beat サービス』の魅力| 教えて!IT
「教えて!IT」は、ビジネスシーンで役立つITツールを専門家へのインタビューなどを通じて分かりやすく紹介するシリーズです。ITに関心のあるビジネスパーソンの皆さまを対象に、実務経験豊富なプロの視点から活用のコツや導入のポイントをお届けします!
今回は、セキュリティソリューションを提供する富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の川上さまにお話を伺いました。中小企業向けのセキュリティサービス『beat サービス』を中心に、リモートワーク環境での活用や、多要素認証を取り入れた高度なセキュリティ技術について詳しくご紹介します。中小企業でも手軽に導入できる強固なセキュリティの仕組みや、導入後に実現できる安全で効率的な業務環境について、具体的な事例を交えながらご紹介しますので、ぜひご覧ください!
🔍 セキュリティ・リモート・認証・業務環境
…これらのワードに「おっ‼👀」となった方、必ず最後までご覧ください!!!
今回、インタビューをさせていただいたのは・・・
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 川上祐毅さま
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社でネットワーク・セキュリティー領域のサービス企画、プロモーションを担当部署に所属しています。
2013年からbeatサービスの担当となり、販売現場とお客様の声を基にしたサービス企画、施策立案に重きを置いて活動してまいりました。静岡県浜松市出身。
中小企業を支えるセキュリティソリューション
『beat サービス』について簡単に教えていただけますか?
『beat サービス』は2002年に販売を開始した、中小企業向けのネットワークセキュリティのアウトソーシングサービスです。当時は、インターネットが常時接続に移行する転換期で、サイバー攻撃から企業を守るためにこのサービスを開発しました。インターネット常時接続の普及に伴い、これまでのように必要な時だけ接続するのではなく、常に接続していることで新たなセキュリティの課題が生まれていたのです。
新たな課題とはどのようなものですか?
パソコンを常時インターネットに接続することで、いわば「ドアを開けっ放し」の状態になり、不審者が侵入しやすくなったんです。特に中小企業ではセキュリティ対策が高額で手が届きにくい状況でした。また、技術的な知識が不足していることも課題で、どのように対策をすればよいか分からない企業も多くありました。そこで、大手企業と同じレベルのセキュリティをリーズナブルに提供し、専門知識がなくても導入できる仕組みを考案したのが、『beatサービス』の始まりです。
リモートワークで需要増!多要素認証がもたらす安心
コロナ禍以降、リモートワークのために「beat サービス」を採用する企業が増えていると伺っています。これはどんな理由からなんでしょうか?
まず、リモートワークの方法はいくつかありますが、一番の懸念はやはりセキュリティですよね。どこからでも社内につながるということは、逆に言えば、どこからでも社内に侵入できる可能性があるということになります。昨今では、VPN機器を介した不正アクセスなどのニュースを耳にする機会も多いのではないでしょうか。コロナ禍では、3密回避や人との接触を避けることが推奨されていましたが、それと同時に企業としては、サイバー面も含めたウイルス感染への対策を強化しなければならない状況でした。そこで注目されたのが、『beat サービス』です。
『beat サービス』のどのような点が注目されたのでしょうか?
このサービスでは非常に特殊なVPN技術を採用しており、仮にIDやパスワードが漏えいしても侵入できない仕組みを持っています。技術の詳細はお伝えできませんが、多要素認証を活用するなど、高度なセキュリティを備えています。さらに、中小企業でも使いやすい設計が特徴です。「細かいことを気にせず、これを使っていればとりあえず安心」と思えるのが、『beat サービス』の魅力です。そのため、コロナ禍の最盛期にはリモートアクセスの利用件数が爆発的に増加した、という背景があります。
幅広い業種での導入事例と効果
中小企業のみならず、医療や自動車業界など、さまざまな分野で導入が進んでいると伺いました。
例えば医療分野では、サイバー攻撃による医療行為の停止が大きな問題となり、厚生労働省がセキュリティ基準を設けたチェックリストを導入しています(※2)。この基準に基づいて各医療機関が対策を進める中で、『beat サービス』が多く採用されています。同様に、自動車業界では業界団体がセキュリティ基準を策定し、サプライチェーン全体での対応が進められています(※3)。こうした動きに伴い、各所で定義された要件を満たすために、弊社にご相談いただくケースが増えています。
※2 厚生労働省「医療分野のサイバーセキュリティ対策について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/cyber-security.html?utm_source=chatgpt.com
※3 一般社団法人 日本自動車工業会「自動車産業サイバーセキュリティガイドライン」
https://www.jama.or.jp/operation/it/cyb_sec/cyb_sec_guideline.html?utm_source=chatgpt.com
そのような動きは、経済産業省などがDX推進をかなり進めている中で、セキュリティもワンセットで求められるようになってきているのかと思いますが、いかがでしょうか?
そうですね、あると思います。
先ほど申し上げた厚生労働省などの動きに先立って、経済産業省においても、国内ではIPA(情報処理推進機構)が「サイバーセキュリティお助け隊サービス」という活動を展開しており(※4)、中小企業のセキュリティレベルを底上げしようとしています。また、先ほどお話しした各所で定義された要件を見ても、IPAが提案するような基準が盛り込まれていることが多いです。こうした動きの中で、各省庁や業界団体が事業者や団体に対してセキュリティ強化を促している流れが一層強まっている印象です。
※4 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「サイバーセキュリティお助け隊サービス」
https://www.ipa.go.jp/security/otasuketai-pr/
中小企業でも手軽に導入できる価格設定
最後に、価格設定について教えてください。
小規模な事業者様向けには『beat/solo サービス』というプランをご用意しています。基本料金や初期登録費用は約40,000円、月額利用料は8,000円弱で、リモートアクセスオプションは月額3,600円程度です。
この価格設定なら、中小企業にとっても非常に導入しやすいですね。
ありがとうございます。セキュリティ対策に不安を抱えている企業様に、安心して業務を進められる環境を提供できればと考えております。
今回は、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 川上さまにインタビューを行い、beatサービスの背景や特徴、導入事例について詳しく伺いました。リモートワークの普及や業界ごとのセキュリティ基準の策定に対応したこのサービスは、中小企業の力強い味方と言えます。中小企業が抱える課題に寄り添い、手軽に導入できるセキュリティソリューションとして、今後もさらなる展開が期待されます。次回も、ITツールを活用したビジネス改善の事例をお届けします。
富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社
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富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を支援するソリューションを提供する企業です。先進的なテクノロジーを活用し、業務効率化やコスト削減、生産性向上を実現する多彩なサービスを展開しています。オフィス内の業務効率化を支援するサービスは勿論、リモートワーク環境の最適化やセキュリティ強化など、幅広いニーズに対応。中小企業から大企業まで、ビジネスの進化をサポートし、持続可能な成長に貢献します。