Column/コラム

従業員の老後資金を支える「はぐくみ企業年金」とは?

従業員の老後資金を支える「はぐくみ企業年金」とは?

従業員の老後資金を支える「はぐくみ企業年金」とは?

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セブンセンス税理士法人の冨永です。


月曜日は主に資金調達について、お伝えすることが多いですが、今回は、企業が従業員の老後資金形成をサポートする制度の一つにある「はぐくみ企業年金」について解説します。

この制度は特に中小企業にとっても導入しやすい設計がされており、福利厚生を充実させる手段として注目されています。

今回は、はぐくみ企業年金の基本的な仕組みやメリット、導入手続きについてご紹介します。


■はぐくみ企業年金とは?

はぐくみ企業年金は、中小企業向けに設計された企業年金制度です。企業が掛金を拠出し、従業員がその資金を運用することで老後資金を形成します。この制度の特徴は、企業と従業員の双方にメリットがあることです。特に導入や運用の手続きがシンプルで、比較的低コストで運用可能なため、多くの中小企業が採用しています。


■従業員と企業、それぞれのメリット

1. 従業員にとってのメリット

・老後資金の安定
自分だけで老後資金を準備するのは不安が伴いますが、企業年金があればその一部を企業がサポートしてくれます。

・税制上の優遇措置
従業員が拠出する掛金は所得控除の対象となり、所得税や住民税の負担軽減につながります。

・資産運用の選択肢
拠出された掛金は従業員が選択した運用プランで管理され、資産形成の自由度が高まります。

2. 企業にとってのメリット

・福利厚生の充実による採用力向上
優れた福利厚生制度を持つ企業は、採用市場での競争力が向上します。

・従業員の定着率向上
老後のサポートがある企業に対する安心感が、離職率の低下につながります。

・税務上の優遇
企業が拠出する掛金は損金算入が可能で、節税効果も期待できます。


■ 導入の流れと手続き

はぐくみ企業年金の導入は以下のプロセスで進められます。

・初期相談
専門家と相談し、企業の規模や従業員構成に合った制度設計を検討します。この際、掛金の設定や運用プランの選択肢についてアドバイスを受けることが可能です。

・企業プランの設計
貴社に最適なプランを設計します。例えば、掛金を企業のみが負担するのか、従業員との折半にするのかを検討します。

・規約作成と必要書類の準備
制度導入にあたり、企業年金規約を作成します。また、年金制度の申請に必要な書類(規約、労使合意書など)を準備します。

・労使合意の形成
従業員に制度の内容を説明し、同意を得ます。従業員にとってのメリットを具体的に伝えることで、スムーズな合意形成を図ります。

・申請手続き
関係機関(企業年金連合会や金融機関など)への申請を行います。この過程では、専門家のサポートを受けるとスムーズです。

・運用開始
年金制度が正式にスタートします。運用後も定期的な見直しや従業員へのフォローを行うことが重要です。


■福利厚生強化で未来を支える

はぐくみ企業年金は、企業と従業員双方にメリットがあるだけでなく、会社全体の成長を支える仕組みでもあります。福利厚生の充実が従業員の安心感を生み、それが業務のパフォーマンス向上や企業のイメージアップにつながります。

当社では、はぐくみ企業年金の導入に向けたサポートを行っています。相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。福利厚生の充実を通じて、貴社と従業員の未来を一
緒に育んでいきましょう。