マネーフォワード クラウド会計「AI-OCRから入力」&「マネーフォワード クラウドBoxと連携」 | 教えて!IT
「教えて!IT」は、ビジネスシーンで役立つITツールを専門家へのインタビューなどを通じて分かりやすく紹介するシリーズです。ITに関心のあるビジネスパーソンの皆さまを対象に、実務経験豊富なプロの視点から活用のコツや導入のポイントをお届けします!
シリーズ初回は、クラウド型会計ソフトの『マネーフォワード クラウド会計』の革新的な機能「AI-OCRから入力」と、電子帳簿保存法に対応した『マネーフォワード クラウドBox』との連携について、株式会社マネーフォワードの森田隆さまにインタビューを行った模様をお届けします。業務効率化を実現する最新機能を、実際のデモや活用事例を交えて詳しく解説いただきました。ぜひ最後までご覧ください。
🔍 マネーフォワード・AI・OCR・電子帳簿保存法・仕訳登録
…これらのワードに「おっ‼👀」となった方、必ず最後までご覧ください!!!
今回、インタビューをさせていただいたのは・・・
株式会社マネーフォワード 森田隆さま
『マネーフォワード クラウド会計』の自動仕訳作成がより手軽に。
「AI-OCRから入力」という機能は、アップロードした証憑ファイルから自動で仕訳候補が作成できるという事ですね。詳しく教えていただけますか?
「AI-OCRから入力」というのは、その名の通り、AI-OCR(AI技術を融合した光学文字認識)を活用し文字を認識し、仕訳作業を自動化する機能です。例えば、請求書等のPDFや画像データから仕訳に必要な情報を読み取って、自動で仕訳候補を作成します。いわば、『入力作業を機械に任せる』というスタイルをより手軽に実現するための機能なんです。
さらに「AI-OCRから入力」機能が『マネーフォワード クラウドBox』と連携できるようになったとのことですね。
元々、「AI-OCRから入力」の機能を使用してアップロードしたデータは、『マネーフォワード クラウドBox』に保存されていましたが、今回のアップデートで、先に『マネーフォワード クラウドBox』に保存したデータも「AI-OCRから入力」機能をご利用いただくことができるようになったため、データの保管順序を考えていただかなくても良い環境になりました。
データを双方向で活用できるようになったのですね。森田さまの視点から今回のアップデートの最大のメリットは何でしょうか?
今回のアップデートの最大のメリットは、業務フローに合わせた柔軟な使い分けが可能になったことです。例えば、日々の仕訳作成に携わるような経理担当者さまには、従来通り「AI-OCRから入力」機能でデータをアップロードし、仕訳候補を生成する方法が最適です。これにより、手作業の負担を減らしつつ正確な仕訳を素早く作成できます。一方で、『マネーフォワード クラウドBox』に電子取引データや領収書を保存するだけで、そのデータをそのまま「AI-OCRから入力」を活用できるようになったため、直接的に仕訳作成をすることがない方でも、”『マネーフォワード クラウドBox』にデータを保存する”という業務フローを組むことで、同時に仕訳候補の作成ができるようになりました。
この柔軟性を活かし、それぞれの部門や担当者さまに合った運用方法を選んでいただけると、より効率的に運用できるはずです。『マネーフォワード クラウドBox』に保管することで電子帳簿保存法にも対応できるメリットもありますので、まだどちらのサービスもご利用がない方にもぜひ今回のアップデートを機にご活用いただきたいですね。
デモで解説!驚くほど手軽なその手順。
『マネーフォワード クラウド会計』で「AI-OCRから入力」をする手順
1.ホーム画面 > 「自動で仕訳」 > 「AI-OCRから入力」を選択。
2.画面右上「ファイルをドラッグ&ドロップ、またはファイル選択」から資料をアップロード。
3.資料一覧が表示されたら電子帳簿保存法の対応の為、各資料の「書類種別」と「電子帳簿保存法区分」を選択して「アップロード」をクリック。
4.しばらくすると、取引日・摘要・金額・税区分等を含んだ状態で仕訳候補が表示される。(その後「登録」をクリックすることで実際に仕訳登録されます)
【補足1】「仕訳候補詳細」から自動登録された情報の詳細が確認可能。インボイス登録番号も国税庁のサイトから取得して自動登録されていることが確認できます。
【補足2】アップロード後、『マネーフォワード クラウドBox』を確認するとアップロードした資料が保存されていることが確認できます。
『マネーフォワード クラウドBox』から「AI-OCRから入力」をする手順
1.「アップロード」を選択。
2.「ファイルを選択」から資料をアップロードし、各種設定を選択し「アップロード」を選択。
3.『マネーフォワード クラウド会計』を確認すると、仕訳候補が表示されている。
気になる「AI-OCR」の精度・料金は?そして、今後の展望は…
ここからは、気になった点をご質問させていただきます。まず「AI-OCR」で自動作成される仕訳の精度はどれほどのものでしょうか?
アップロードしていただいた資料がPCで作成されプリンターで出力されたものであれば、概ね認識できると思います。勿論、機械の文字認識ですので、手書きの資料や資料の状態が悪いと認識が難しく手作業で修正が必要な場合もございますが、プレビュー表示ができるため、確認を行いながら修正やチェックがしやすい設計になっています。
では料金に関してはいかがでしょうか。
「AI-OCRから入力」機能は、法人向けの『スモールビジネスプラン』と『ビジネスプラン』のどちらでもご利用いただけます。ただし、『スモールビジネスプラン』では利用できる件数が基本料金内の5件までに制限されているため、それ以上利用したい場合は、『ビジネスプラン』にご加入の上、1件あたり20円の追加料金をお支払いいただく形となります。詳しくは弊社サービスページをご覧ください。
最後に今後のサービスの展望をお願いいたします。
本日ご紹介した「AI-OCRから入力」と『マネーフォワード クラウドBox』は、まだまだ発展の余地がある機能だと考えています。「AI-OCRから入力」については、経理担当者の作業効率化にさらに役立つよう、継続的に改善を重ねていきたいと思っています。一方、『マネーフォワード クラウドBox』は、証憑情報や画像データを集約する場としての役割を果たしていますが、これをどのように活用すればユーザーの皆さまにもっと喜んでいただけるか、引き続き模索していきます。これらのサービスは、ご利用いただく中でさらに使いやすさを感じていただけるはずです。今後も改善や改良を重ね、より便利で頼りになるツールに進化させていきますので、ぜひご期待ください。
今後も革新的なアップデートを期待しております!本日はありがとうございました!
ありがとうございました!
今回は、株式会社マネーフォワードの森田隆さまに『マネーフォワード クラウド会計』の「AI-OCRから入力」機能と『マネーフォワード クラウドBox』について、お話しいただきました。それぞれのサービスが経理業務の効率化に大きな可能性を秘めているかを実感いただけたのではないでしょうか。
これからも継続的な改善を重ね、ユーザー目線での利便性向上を目指していくとのこと。未来のアップデートにも大きな期待が寄せられます。経理の負担を減らし、業務をスマートに進めたいとお考えの皆さまに、ぜひ一度お試しいただきたいサービスです。
株式会社マネーフォワード
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株式会社マネーフォワードは、個人や法人向けに金融関連のクラウドサービスを提供する企業です。2012年の設立以来、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに掲げ、家計管理ツール「マネーフォワード ME」や、法人向けの「マネーフォワード クラウド」シリーズを通じて、業務効率化や財務管理の課題解決に取り組んできました。特に、会計事務所やその顧問先向けのクラウドサービスは、専任のサポート体制を整え、導入から運用までを支援。業界をリードする存在として広く認知されています。