Column/コラム

マイナ保険証移行による保険証廃止

マイナ保険証移行による保険証廃止

マイナ保険証移行による保険証廃止

おはようございます。

セブンセンス社会保険労務士法人の那須です。
私たちからは、労務に関する最新情報やお役立ち情報、事業主の皆様に注意していただきたいことなどをお届けします。


今週は皆さんが今気になっているかと思います「マイナ保険証移行による保険証廃止」についてお話しいたします。


既にご存知の方も多いかと思いますが、先日2024年12月2日以降、いわゆる紙の保険証の新規発行が廃止されました。

2024年10月末時点でマイナンバーカードの保有率は人口に対して75.7%でこの内の82%が保険証利用の登録をしていますが(登録は全人口の62%)、利用率は15.67%に留まっていますので、まだまだ紙の保険証を利用されている方が多いのではないでしょうか。


現在お持ちの保険証は来年2025年12月1日まで利用することができます。但し、会社を退職して社会保険を喪失する場合や保険証の券面の有効期限が2025年12月1日よりも前となる場合などは、その時点で紙の保険証は使えなくなります。


またマイナ保険証をまだ登録されていない方や高齢の親や障害のある家族にはちょっと難しいかもしれないと登録を見送られている方もいらっしゃるかと思いますが、2025年12月2日以降はその時点で紙の保険証を利用していてマイナ保険証を未登録の方には、申請なしで「資格確認書」が交付されます。これまでの保険証と同様にこの「資格確認書」を医療機関に提示することで保険診療を受診することが可能です。


反対に来年12月までに転職等をされる方でマイナ保険証をお持ちでない方は、資格取得届を提出する際に「資格確認書」の交付の要否を届け出る必要がありますのでご注意ください。


最後に、マイナ保険証を登録することにより、過去の診療情報が医療機関で共有され治療に役立てられたり、これまで申請が必要だった高額療養費も申請が不要となります。特段の事情もなく登録されていない方はこの機会にマイナ保険証の利用を検討されてみてはいかがでしょうか。