Column/コラム

令和7年度に予定されているキャリアアップ助成金正社員化の変更点

令和7年度に予定されているキャリアアップ助成金正社員化の変更点

令和7年度に予定されているキャリアアップ助成金正社員化の変更点

おはようございます。

セブンセンス社会保険労務士法人の山崎です。


私からは、労務に関する最新情報やお役立ち情報、事業主の皆様に注意していただきたいことなどをお届けします。


今週のテーマは、令和7年度に予定されているキャリアアップ助成金正社員化の変更点についてです。


厚生労働省から令和7年度の予算概算要求が公表され、キャリアアップ助成金の概算要求額は前年度の1,106億円から962億円に減少しています。

このうち、キャリアアップ助成金正社員化については、令和5年11月の改定により有期雇用労働者から正社員に転換して、


①6か月経過した場合、中小企業には40万円、大企業には30万円(1期分)

②さらに6か月経過した場合(正社員に転換してから1年経過)に、中小企業には40万円、大企業には30万円が支給(2期分)(無期契約労働者から正社員に転換した場合は、それぞれ半額)されることになりました。


令和7年度は、②の2期分の対象者を雇入れから3年以上経過した有期雇用労働者や人材開発支援助成金の対象訓練を受けて正社員に転換した者、派遣労働者、母子家庭の母等に限定することになる予定です。


これにより、雇い入れてから6か月後に正社員に転換するような場合は1期分のみの対象となるため助成額は40万円のみということになり、令和5年11月以前の57万円よりも少なくなります。


なお、正社員転換制度を新たに規定し実際に正社員に転換した場合に、中小企業には20万円、大企業には15万円が加算される措置、多様な正社員制度(勤務地限定・職務限定・短時間正社員)制度規程を新たに定めて実際に転換した場合に、中小企業には40万円、大企業には30万円支給される措置(それぞれ1事業所につき1回限り)は維持される予定です。


それでは、来週もよろしくお願いいたします。