補助金を獲得するにはスケジュール管理が大切です!(後編)
おはようございます!
セブンセンスグループの野本です。
毎週月曜日のメルマガは、
補助金や融資等の資金調達に関する
お役立ち情報をお届けします。
先週に続き、
今週も補助金を獲得するにあたっての
スケジュールとその管理について
お話しをさせていただきます。
先週は補助金のスケジュールのうち、
以下の①公募要領発表から⑥交付決定までを
ご説明いたしました。
【一般的な補助金のスケジュール】
①公募要領発表
②応募期間から申請期日まで
③審査期間
④採択発表
⑤交付申請
⑥交付決定
⑦補助事業期間(中間監査)
⑧完了報告
⑨確定検査
⑩補助金請求
⑪補助金支払
少し復習しますと、
公募要領はある日突然に発表され
申請期日までに、事業計画書を含む申請書類一式を準備し、
電子申請を行う。
その後、2ヶ月半程度の審査期間を経て採択発表。
採択がされたあとは、
事業計画書を含めた申請書類と見積書等の精査があり、
交付決定されるという流れでしたね。
今週はこのあとの、
⑦補助事業期間(中間監査)から
⑪補助金支払を受けるところまでを
ご説明いたします。
⑦補助事業期間(中間監査)
補助金交付額の決定、
すなわち交付決定通知書が発行された時点から、
事業の着手(発注等)が可能となります。
つまり、採択をされたら
事業の着手(発注等)をしていいのではなく、
あくまでも⑥交付決定の通知書を受けてから
はじめて事業の着手(発注等)ができるということです。
採択されたからといって
慌てて発注等をしてしまうと、
補助の対象外になってしまうため注意が必要です。
補助事業期間のスタートは交付決定の時ですが、
補助事業期間の終わりは、④採択発表をされた日から
12か月~14か月後までと設定されていることが多いです
(補助金により異なります)。
つまり、⑤交付申請の見積書の取得
および事務局の提出が遅くなると、
⑥交付決定が後ろ倒しになります。
⑥交付決定が遅くなると、
補助事業期間が短くなってしまい、
十分な事業実施ができない可能性がでてきますので、
スケジュールはあらかじめしっかりと管理しておく必要があります。
交付申請を速やかに行うための対策としては、
応募申請が終わった段階から見積書や
社内社外体制の連携を準備しておくことです
(繰り返しですが、発注は行わないでください。あくまで見積もりまでです)。
また、補助事業期間においては、
中間監査といった補助事業の進捗を
事務局に報告をするフェーズもありますので、
求められた場合は対応が必要です。
⑧完了報告(実績報告)
ここでの完了報告とは、
補助事業期間で着手した事業が
営業開始できる体制として整った状態で
あることを言います。
補助事業期間にて行った
事業準備を報告しますが、
ここで重要なことは
①交付決定で認められた見積書どおりに発注、支払いを行っていること
②成果物(建物や機械装置、システム)を写真等で提出すること
の2点です。
支払いタイミングや支払った事実を証明する必要がありますので、
請求書や通帳コピー等を準備しておきます。
また、成果物(建物や機械装置、システム)に関しては
写真や画面のスクリーンショットにて提出の準備をしておきます。
⑨確定検査
上記、⑧完了報告(実績報告)の資料等を
担当の地域事務局が「事前確認」に来ます。
これは、完了報告の提出書類が多岐にわたることから、
報告手続きを円滑に進めるために
行っているステップで、不備等がなければ問題なく完了します。
⑩補助金請求
完了報告(実績報告)と確定検査が終わると、
事務局に対し補助金の請求が行うことができます。
補助金請求から1~2週間後に、
指定した口座に⑪補助金支払となります。
いかがだったでしょうか?
補助金が支払われるまで、
非常に多くの対応を行う必要があることが
お分かりいただけたと思います。
先週の繰り返しにはなりますが、
あと先を考えずに申請をすると後々、苦労をしたり
最悪のケースは採択をされたのに
補助金が支払われないなんてこともあります。
そうならないためにも、
事前に補助金特有のスケジュールを知り、
計画立てておくことがとても大切になります。
とはいえ限られた経営リソースの中で対応することは、
なかなか難しいかと思います。
そんな時は遠慮なく専門家に頼りましょう。
経験豊富な専門家であれば、
親身になって皆さんの事業をサポートしてくれるはずです。
もちろんセブンセンスも、
専門家として多くのお客様の伴走サポートをしております!
2月に突入しましたね。
引き続き、寒い日は続いておりますが
皆さま体調には十分にお気をつけてお過ごしください。
それでは今週も頑張っていきましょう!!