プロ野球団を持てば大きな節税になる!?
おはようございます!
セブンセンスグループ(SSG)の徐です。
先週に引き続きプロ野球ネタを…。
国税庁の古~~~~~い通達に、
「職業野球団に対して支出した
広告宣伝費等の取扱について」
というものがあります。
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/hojin/540810/01.htm
昭和29年8月という非常に古い通達
なのですが、今も現役選手です。
この通達の中には、
「親会社が、……球団に対して支出した金銭
のうち、広告宣伝費の性質を有すると認め
られる部分の金額は、これを支出した事業
年度の損金に算入する…。」
「親会社が、球団の当該事業年度において
生じた欠損金を補てんするため支出した
金銭は、……広告宣伝費の性質を有する
ものとして取り扱う……。」
との記載があります。
簡単に言ってしまえば、
・親会社が負担する球団の広告宣伝費は損金
・球団の欠損金補填のために親会社が支出した
金額も損金になる
という内容です。
さて、子会社が経営危機に陥って親会社
がこの赤字を補てんする、というのは
日本中どこにでもよくある話です。
でも、この欠損金補填のために親会社が
負担する費用は、税務上においては
普通は損金になりません。
子会社が倒産寸前などよほど危険な状態
でなければ税務上は損金にならないのです。
ところが、上記の古い通達のおかげで、
プロ野球球団に限ってはOKです。
球団の赤字分の支出は全て親会社の経費
として認められるのです。
言い換えると、球団の赤字分に相当すれば
何億円でも何十億円でも広告宣伝費として
そっくりそのまま損金になります。
これは親会社としてはかなり便利で使える
手段・方法でしょう。
ざっとプロ野球球団を見回すと、
【ソフトバンク】ホークス
【オリックス】バファローズ
【楽天】ゴールデンイーグルス
【DeNA】ベイスターズ
・・・
・・・
と、お金持ちそうな親会社が運営
する球団がズラッと並んでいます。
さぞかし上手く広告宣伝費を使って
やりくりしているんでしょうね。
元スタートトゥデイ社長のお金配り
オジサン前澤社長も
「ウチもプロ野球球団持ちたいな~」
なんてツイッターで呟いて一時話題に
なっていました。
先輩方に【球団のウマミ】の話でも聞いた
のでしょうかね??
当時に千葉ロッテマリーンズの本拠地の
命名権を取得して「ZOZOマリンスタジアム」
になりましたしね…。
ソフトバクもDeNAも楽天も、プロ野球球団
の買収で起業ブランドを一気に浸透させる
ことに成功しました。
赤字の広告宣伝費が丸々損金という税務上
の特典も手に入れました。
それにしても、なぜプロ野球球団だけが
優遇を受けるのか・・・???
ちなみにサッカーのJリーグやバスケット
のBリーグを傘下に持っていても、
親会社には上記通達のような税務上の特典
はありません。
ムムム…。
あ、ちなみに、広島カープには親会社が
ありません。チーム単独の独立採算です。
なので、通達の恩恵に預かることは全く
無いのが現状です。
う~~~ん、潔し!
ワタシもカープファンになるかも(笑)
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来週もお楽しみに!!