Column/コラム

スキマバイト雇用の注意点と労務管理のポイント

スキマバイト雇用の注意点と労務管理のポイント

スキマバイト雇用の注意点と労務管理のポイント

おはようございます。

セブンセンス社会保険労務士事務所の那須です。


私たちからは、労務に関する最新情報やお役立ち情報、事業主の皆様に注意していただきたいことなどをお届けします。


今回のテーマは、昨今注目を集めている「スキマバイト」です。


「少々人手が不足している」
「繁忙期のみ、必要な時間だけ人材を確保できれば助かる」
このようなお悩みを抱える人事労務担当者の皆様にとって、参考になるかと存じます。


  1. スキマバイトとは
    スキマバイトとは、一般的に短時間、単発あるいは短期間の働き方を指します。
    法的な定義は存在しませんが、スポットワークの一形態として、短時間のアルバイトを指す言葉として用いられています。

スポットワークには、大きく分けて雇用型と業務委託型の2つの就業形態があります。


雇用型: 短期間の雇用契約を締結し、企業の従業員となる働き方です。有期パートタイム労働者に類似していますが、1日単位や単発の業務である点が特徴です。
業務委託型: 個人事業主として業務を請け負う働き方で、フリーランスなどが該当します。


本メルマガでは、雇用型のスキマバイトについて解説します。


  1. スキマバイト雇用の現状と課題
    企業にとって、スキマバイトは必要な時に必要な時間だけ人材を確保できるという利点があります。
    しかしながら、労務管理上の留意点も存在します。
  2. スキマバイト雇用の留意点
    スキマバイトを雇用する際には、以下の点に留意する必要があります。

労働条件の明示: 労働者に対し、賃金、労働時間等の労働条件を明示することは、企業の義務です。トラブル防止のため、書面による明示が不可欠です。


労災保険の手続き: 労働者を1人でも雇用する場合、労災保険の適用事業所となり、スキマバイトも労災保険の対象となります。


安全衛生教育の実施: 労働者を雇用する際、安全衛生教育を実施する必要があります。スキマバイトも例外ではありません。


労働時間の適正な把握: スキマバイトであっても、労働者の労働時間を適正に把握する義務があります。


適正な賃金の支払い: 最低賃金、割増賃金等の労働基準法上の規定は、スキマバイトにも適用されます。


  1. スキマバイトの労務管理
    スキマバイトの労務管理においては、労働条件の明示、労働時間管理、賃金計算等を適切に行うことが重要となります。
    また、就業規則の適用、各種保険への加入についても検討する必要があります。
  2. まとめ
    スキマバイトは、人材不足解消の有効な手段となりえますが、適切な労務管理が不可欠です。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。