岩見先生の採用対策室「リスキリングの重要性と導入のポイント」

セブンセンスグループの現役採用担当であり、豊富な知識と経験を持つ岩見先生が、企業の採用活動に関する疑問にわかりやすくお答えします。デジタル化が進む現代では、企業が変化に対応するために「リスキリング(学び直し)」の重要性が高まっています。新しい技術や業務に適応するため、従業員のスキルを向上させることは、企業の成長を支える鍵となります。しかし、「どのように進めるべきか」「社員のモチベーションをどう維持するか」といった疑問を抱える企業も少なくありません。リスキリングを成功させるポイントについて、早速聞いてみましょう!教えて岩見先生!

セブンセンス株式会社 総務部 採用課
出身地:東京 趣味:魚釣り・キャンプ
大学を卒業後、小売業界へ就職。5年間販売の業務に携わった後、本社へ配属となり採用担当を約10年間経験。2022年からセブンセンスグループの新卒および中途採用の業務に従事。

「最近、企業の人材育成において『リスキリング』が注目されていますが、どのような取り組みが求められるのでしょうか?」
リスキリングは、企業が持続的に成長するために必要不可欠です。単に研修を受けさせるだけではなく、「なぜ学ぶのか」「このスキルが将来どう活きるのか」を伝えることが重要です。


リスキリングとは?なぜ今必要なのか
リスキリングとは、業務の変化に対応するために新たなスキルや知識を習得することを指します。特に近年では、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に伴い、業務の自動化やデジタルツールの導入に対応するため、リスキリングを取り入れる企業が増えています。
企業が競争力を維持するには、従業員に適切な学習機会を提供し、変化に柔軟に対応できる体制を整えることが不可欠です。しかし、リスキリングは単なるスキル習得にとどまらず、従業員のキャリア形成にも大きく関わる施策です。そのため、企業は従業員の将来を見据え、どのようなスキルを習得してもらうかを慎重に計画し、長期的な視点で支援していくことが求められます。
リスキリングを成功させるポイント
リスキリングを効果的に進めるには、単なる研修の実施だけではなく、社員がその目的を理解し、意欲的に取り組める環境を整えることが重要です。
まず、研修の目的を明確に伝え、キャリアとの関連性を示すことが求められます。「なぜこの研修が必要なのか」「どのように自身のキャリアに活かせるのか」を具体的に説明することで、社員のモチベーションを高めることができます。例えば、「AIの導入により業務量を半減させる役割を担う」といった具体的なミッションを伝えることで、将来の展望が明確になり、学習意欲の向上につながります。
また、職場全体の理解と協力を得ることも欠かせません。リスキリングは個人の学習だけではなく、組織全体で支援する体制が必要です。研修に参加する社員の業務をフォローする仕組みを整えることで、スムーズに学習へ取り組める環境を作ることができます。さらに、上司やチームメンバーの協力を得ることで、研修で得た知識を実践に活かしやすくなり、より効果的なスキル習得が可能になります。
助成金を活用したリスキリング支援
リスキリングの導入にはコストや時間がかかるため、企業が効果的に取り組むためには助成金の活用が有効です。国や自治体は、企業の人材育成を支援するために様々な助成制度を提供しています。
例えば、「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」は、従業員の新たなスキル習得を目的とした研修費用や講師費用を補助する制度です。この助成金を活用することで、企業は負担を抑えながら研修を実施できます。
※詳しくは以下をご参照ください。
厚生労働省「人材開発支援助成金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html#1001
助成金を利用する際は、申請要件や手続きを事前に確認し、計画的に進めることが重要です。制度を有効に活用しながら、企業全体でリスキリングを推進し、従業員の成長と企業の発展を両立させていくことが求められます。
まとめ
リスキリングは、企業の成長と従業員のキャリア形成を両立させる重要な施策です。成功させるためには、研修の目的を明確にし、職場全体で支援する体制を整えることが不可欠です。また、助成金制度を活用することで、企業の負担を軽減しつつ、長期的なスキル向上を実現できます。これからの時代、変化に対応できる企業になるためにも、計画的なリスキリングを進めていきましょう。