Column/コラム

岩見先生の採用対策室「学生とのより良い接点づくり編」
2024.11.08
人事労務

岩見先生の採用対策室「学生とのより良い接点づくり編」

岩見先生の採用対策室「学生とのより良い接点づくり編」

企業の採用活動における疑問や課題に、セブンセンスグループの現役採用担当であり、豊富な知識と経験を持つ岩見先生が徹底解説します。毎年の新卒採用を支える実務担当者だからこそ語れる「成功する採用活動」の秘訣や、実践的なアドバイスを通じて、皆さまの採用活動に役立つ情報を提供します!今回はどのような質問に答えてくれるのでしょうか?教えて岩見先生!

毎年、新卒採用をしている会社はどのように学生との接点を作っているのですか?

学生とのつながりを深めるには、学校との関係構築と積極的な採用活動が鍵です!

岩見先生
岩見先生

地方での新卒採用には「学校とのパイプ」が重要!

地方で新卒採用を行う企業にとって、学校とのつながりを構築することは、採用活動を成功させる上で大きなアドバンテージになります。多くの学校は、地元で学んだ学生が卒業後もその地域で活躍することを期待しています。そのため、地元企業との関係を深めることを重視しています。企業が学校と良好な関係を築くことで、学内で開催される企業説明会に招待されることも増え、学生に対する認知度が向上します。

また、学校側も信頼できる企業と積極的に連携したいと考えているため、一度つながりを持てば、長期的なパートナーシップに発展する可能性があります。こうした関係を構築することで、企業は効率的に優秀な人材と出会い、採用活動を進めることができるのです。

学校とのつながりを、深めるためのポイントはこれ!

学校とのつながりを深めるためには、企業が自社の強みを理解し、それに合った学部や専攻を持つ学校をターゲットにすることが重要です。例えば、技術系の企業であれば、理工学部や工学部を持つ大学を中心にアプローチすることが効果的です。

特に、採用担当者の母校にアプローチを行うと、在校生や就職活動中の学生と自然に接点を作りやすくなります。卒業生というだけで親近感が生まれ、学校側も協力的になりやすいため、採用イベントや説明会への参加を通じて自社を効果的にアピールできます。
また、入社1~3年目の若手社員が母校にアプローチすることで、学生との距離も近く、親しみやすい雰囲気ができ効果的でしょう。さらに管理職や社長が卒業生である場合には、学校側からの信頼度も高まり、学内イベントへの参加や就職支援イベントへの招待を受けやすくなります。
どの場合でも、「卒業生であること」は大きな強みとなるため、最初のステップとして、従業員の出身校をすべて確認し、ターゲットになりそうな学校については卒業名簿を作成したうえで、アプローチをかけることをお勧めします。

すべては行動から始まる

企業が学生とのつながりを作るためには、まずは積極的な行動が求められます。その第一歩が、直接の訪問です。企業の担当者が学校を訪問し、教授やキャリアセンターのスタッフと面会することで、企業の存在を知ってもらうことができます。このような訪問は、単に顔を合わせるだけでなく、企業の理念や魅力を直接伝える機会ともなります。たとえば、企業の業務内容や求める人物像を具体的に伝えることで、学校側から「この企業は学生にとって魅力的な就職先だ」と感じてもらえるかもしれません。

また、訪問を重ねることで、学校側との信頼関係が徐々に深まり、企業説明会の際に協力を得られるなど、具体的な採用支援を受けやすくなります。
「すべてのスタートは行動から」これが、強調したいポイントです!

学生とのつながりを本気で求めるなら

本当に学生とのつながりを強化したいのであれば、企業としてその学校の学生を実際に採用することが重要です。採用実績があると、学校側に対して「この企業は本当に学生を求めている」というメッセージが伝わります。そして学生の、就職への関心も高まることでしょう。例えば、先輩社員が講師としてキャリア講座に登壇したり、企業説明会で具体的な業務内容を話したりすることで、学生が働くイメージを持ちやすくなるのです。

また、企業としても、採用した学生が職場でどのように成長しているかを学校側にフィードバックすることで、より深い信頼関係を築くことができます。
こうした一貫した取り組みが、長期的なつながりと採用の成功をもたらします!

いかがでしょうか。
学生とのつながりは、ただの接点ではなく、未来の人材を得るための大切な資産です。
企業と学生の両方にとって良い未来を築くために、長期的な視点で関係を深めましょう!