おはようございます！
セブンセンスグループの冨永です。

毎週月曜日のメルマガは
補助金や融資等の資金調達に関する
お役立ち情報をお届けします。

今週は、6/30締切回である第10次「事業再構築
補助金」の公募について、全３週に渡り解説する、
第２週目でございます。

事業再構築補助金は、ポストコロナ・ウィズコロ
ナの時代の経済社会の変化に対応するため、中小
企業等の思い切った事業再構築を支援することで、
日本経済の構造転換を促すことを目的とした補助
金です。

法人のみならず個人事業主等、新たなことにチャ
レンジを検討されている多くの事業者が該当する
補助金となります。

先週は、第10回からの大きな変更点についてご
案内しましたが、今週は新たに追加された下記
2つの申請枠について、ピックアップしてご紹
介したいと思います。

〇成長枠
成長枠とは、成長分野への大胆な事業再構築に取
り組む事業者を支援するものです。

・補助上限：2,000～7,000万円（従業員数による）
・補助率：1/2（大幅な賃上げ達成で2/3へ引上げ）
・申請条件：新規事業が成長分野（過去～今後のい
ずれか10年間で　市場規模が10％以上拡大する
業種・業態に属していること）が求められます。

要するに、ポストコロナ、ウィズコロナの時代にあっても成長可能性のある業種・業態へ転換する事
業者向けの枠となります。

〇産業構造転換枠
国内市場縮小等の構造的な課題に直面している業
種・業態の事業者を支援するものです。

　補助上限：2,000～7,000万円（従業員数による）
　補助率：2/3
　申請条件：
現在の主たる事業が過去～今後のいずれかの
10年間で市場規模が10％以上縮小する業種・業
態に属しており、当該業種・業態から別の業種・
業態に転換する場合
　もしくは
地域における基幹大企業が撤退することによ
り、市町村内総生産の10％以上が失われると見込
まれる地域で事業を実施しており、当該機関大企
業との直接取引額が売上高の10％以上を占める場合

要するに、
市場が10％以上縮小しているか、②地域の大き
な会社が撤退して市町村のマーケットが10％以上な
くなった場合に申請可能ということです。

また、上記2つの新設された枠について気になるこ
とは、「対象業種」が何なのか、についてです。

まず成長枠については、下記の資料が用意されてい
ます。
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/seichowaku_list.pdf
（2023/3/30時点）

詳細は資料を見ていただきたいですが、ざっく
りいうと、製造業は対象が広く、卸売業はそこ
そこ対象、小売業やサービス業は一部を除いて
ほぼ対象外になっています。

次に、産業構造転換枠についてです。
①　https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/tenkanwaku_list.pdf
②　https://jigyou-saikouchiku.go.jp/pdf/tenkantiiki_list.pdf
（2023/4/18時点）

なんと、対象業種は出版業、粘土瓦製造業のみ、
対象地域は、全国で対象となる市は3つのみです。

ですので、実質的に申請できる方は、今のところ
非常に少ないです。

とはいえ、例外対応もございます。この2つの
枠に共通していえることですが、「指定された業
種・業態以外であっても、応募時に要件を満たす
業種・業態である旨をデータで提出し、認められ
た場合には対象になり得ます」とのことです。

ただ、申請してみて、審査員により判断されると
のことですので、データの水準が分からない以上、
この方法で申請するのは非常にリスクが高いです。

見方を変えれば、申請数が少ないことが見込まれ
るので、リスクを承知で申請するのも検討してみ
てもいいかもしれません。

以上のように、申請枠に応じて対象となるか等、
細かく確認する必要があり、申請までのハー
ドルは非常に高いです。
その他、様々な枠もありますので、まずは、我
々のような認定支援機関にご相談いただき申請
要件を満たせるのか、お気軽に確認してみてく
ださい。

また、最後に告知をさせてください！
定期的に「補助金と融資の勉強会」を開催してい
ます。補助金と融資の最新情報をギュッと詰め込
んだ勉強会です。

以下のURLより申込みできますので、
ご興味のある方はぜひご参加ください。

https://nnp.y-ml.com/cs/Daily/9673/3631

早いもので、４月も後半に入り、すっかり暖かく
なってきて、ゴールデンウイークも待ち遠しくなってきました！
皆さま体調には十分にお気をつけてお過ごしください。
それでは今週も頑張っていきましょう！！