支店の検討結果、意見、案件採り上げの理由、狙いを正しく伝達する

稟議書は、書面上の判断材料により融資案件の採否の決裁を得るためのものであり、このためには前項の各種機能が十分発揮される必要があり、これが稟議書の役割・使命であると言えます。

したがって、融資稟議書には、企業の実態、資金使途の妥当性、返済財源、返済能力の検討、取引効率、支店の採り上げの理由、狙い等、採否判断のための多角的な判断材料を正しく伝達するとともに、その案件について各セクションの担当者がどのように判断しているかを正しく伝達せしめ、普遍的な判断を仰げることが第一の稟議書の役割・使命であると言えます。

必要時期に間に合うよう機動的な作成が必要

借入申込みは、必要理由があり、かつ必要時期があって申込みされます。いくら立派な稟議書であっても、顧客の必要時期に間に合わない稟議書では何の意味もなく、かえってトラブルを招き、顧客は離反していくでしょう。

稟議書作成には相当の時間と労力を必要としますが、あくまでも顧客のニーズに添った時限内に決裁を得られるべく、機動的に稟議書作成を行う必要があります。むずかしい案件であればあるほど決裁に余裕をもって提出する必要があります。ここに第二の稟議書の使命があると言えます。

ポイント

稟議書の役割・使命を全うせしめるためには、「案件を握らないこと」「常に上席者に相談すること」「習うより慣れろ」の3つが必要です。このことは必ず励行してください。