月末残高の算出方法

主要勘定科目の残高は以下のように計算されます。

1、受取手形(割引手形を含む)

当月受取手形残高=前月受取手形残高+当月売掛金回収(手形)-当月手形期日入金高-当月割引手形決済高-(当月受取手形裏書譲渡高)

2、割引手形

当月割引手形残高=前月割引手形残高+当月割引手形高-当月割引手形決済高

3、売掛金

売掛金当月残高=前月売掛金残高+当月売上高-(当月現金売上+当月売掛金回収(現金)+当月売掛金回収(手形))

4、棚卸資産おおむね以下のようになります。

ア卸・小売業の場合

当月棚卸資産残高≒前月棚卸資産残高+当月仕入高-(当月売上高×売上原価率)

イ製造業の場合

当月棚卸資産残高≒前月棚卸資産残高+当月仕入高-(当月売上高×売上高原材料費率)

5、支払手形
当月支払手形残高=前月支払手形残高+当月支払手形発行高(買掛金支払(手形))-当月支払手形決済高

6、買掛金
当月買掛金残高=前月買掛金残高+当月仕入高-(当月現金仕入高+当月買掛金支払(現金)+当月買掛金支払(手形)-当月受取手形裏書譲渡高

7、短期借入金

当月短期借入金残高=前月短期借入金残高+当月短期借入金-当月短期借入金返済額

8、長期借入金

当月長期借入金残高=前月長期借入金残高+当月長期借入金-当月長期借入金返済額

売上高及び仕入高と主要勘定項目の残高との関係は、上記の通りです。各月ごとにその整合性を確認し、信憑性をチェックします。
さらに、各勘定科目ごとの回転期間を算出し、その変化の有無をチェックします。
(ただし、毎月実施する必要はなく、資金繰表の実績月と同表の最終月の比較で十分と考えられます)

回転期間の算出

売上債権回転期間(月)=売上債権または棚卸資産勘定残高÷月平均売上高

仕入債務回転期間(月)=仕入債務勘定残高÷月平均仕入高

売掛金、受取手形の対象となる売上高は、「手形サイト+売掛サイト」となりますので、この期間の平均で算出した方が精緻なものとなります(仕入債務についても同様です)。

ポイント

月末残高は、売上高と仕入高から決まってくるものです。回収、及び支払条件の変化は、当該企業の対外的信用力の変化に通じていると言えます。そのため当該変化には注意が必要と言えるでしょう。