商品・サービスと資金の関係

企業は取引先または消費者に対して商品・サービスを提供し、その対価としてカネを収受する事を目的として活動しています。この営業活動に伴ったモノとカネの循環を中心として企業活動は展開されますが、それに付随して投資活動や財務活動も必要となってくるため、モノとカネの動きを理解する事は非常に重要となります。企業の資金が商品仕入やサービス準備の資金として投下され、投下資金に利益を乗せた価格で顧客へ提供・回収されることで、いわゆる「拡大再生産」が生じて企業が成長するという流れです。

企業活動におけると資金循環

企業は、営業活動を行うに当たり、資金を投下するタイミングと、投下資金を回収するタイミングがあります。こうした資金の循環過程は以下のように大別されます。

営業活動に必要な初期投資を行う

商品仕入や設備等の準備は、営業活動を開始する前に行う事になります。企業では、営業活動によって回収される売上収入に先行してこうした資金投下が必要となるため、外部からの資金調達も含め、中長期的な視点で資金繰りを計画する必要があります。

通常の営業活動に伴う資金循環

営業活動が始まった後は、商品仕入等に関する支出と売上高に関
する収入のバランスを見ながら、資金ショートを起こさないように資金管理を行う必要があります。また、営業外の活動についても資金繰りを行う必要があります。主に運転資本や短期融資などの短期的な視点に基づく資金繰り管理が中心です。
また財務分析においては、1が財務構造の健全性という視点から自己資本比率や固定比率・固定長期適合率などを中心に検討し、2は短期的な支払能力について流動比率や経常収支比率、あるいは資金3表などによって検討する事になります。

運転資金の捉え方

ポイント

資金繰りを行う上では、企業の活動をキャッシュの動きから理解・把握する必要があります。一方で、キャッシュの動きは営業活動に伴って発生する以上、通常の営業活動において企業がどのような条件で商品・サービスを顧客へ提供しているかについても理解する必要があります。企業を取り巻くビジネス環境や、業界慣習、並びに季節的要因などの外的要因を把握する事によって、より有効性の高いキャッシュマネジメントができるようになります。